シンガポールで自宅出産と育児のあれこれ

日本で3人(うち2人は水中出産)シンガポールで1人自宅出産した記録と日々の子育ての色々を綴ります。

自宅出産をしたいと思ったら②

自分の決心が固まったら(同時進行ということもあると思いますが)次はパートナーに相談です。

きっとびっくりします。そして大体は反対されるように思います。

 

私がお世話になった助産院で開催された両親学級では、ほとんどの場合、母親が自宅出産に興味を持ったものの、パートナーや祖父母(義理含む)に反対される、というケースでした。病院出産がほとんどの現状で、自宅出産が選択肢にあることさえ気づかないですし、身近な話も聞かないからだと思います。

また知ってはいても、一時期のメディアによる助産院ブーム?の反動で警鐘を鳴らす声が高まっているからかもしれません。

しかし、その反対の理由のほとんどは「なんとなくのイメージ」です。なんか危険そう、病院の方が安全そう、医師に任せた方が良さそう、といった感じで、明確な根拠をもとに反対されたという話は聞きませんでした。

 

反対されてもされなくても、まずは自分が自宅出産したいと思った経緯と助産院についての客観的な情報(安全にお産できる取り決めがされていることなど)を説明します。

そしてお世話になる助産師さんの元へ一緒に行きます。自宅出産をされた方の話を直接聞けるとなお良いと思います。

 

ネットで色々調べてもらうのも良いと思います。ただ、必要以上に自宅出産を素晴らしいものだと非科学的な要素で喧伝したり、必要以上に不安を煽ったりするサイトもあります。そして、心理学では「アンカリング」という現象が説明されていて、人は先に得た情報に判断を歪められてしまいがちです。

ということで勝手にネットで調べてネガティブな情報ばかり先に拾ってしまうより、助産師協会など公的な機関が発信している情報を当たるようにした方が良いと思います。

 

また女性はスピリチュアル系の話に惹かれやすいと思いますが、(赤ちゃんは親を選んでくるとか、お産の方法が育ちに関わるなど、私は肯定も否定もしません)男性は、というより「助産院で大丈夫?」と思っている人からすればそれは二の次、三の次の話でまずはお産が安全に行われるかどうか、ということが最大の関心事です。

まずは懇切丁寧にその点について話し合うのが合意への近道であると思います。

 

ちなみに我が家の場合、私が「自宅出産どうかな?」「いいね!調べよう!」と一緒に決めて迷った、という感じでした。しかし迷った理由はお産の安全性についてだけでしたので、いろいろ調べるうちに解消していきました。