シンガポールで自宅出産と育児のあれこれ

日本で3人(うち2人は水中出産)シンガポールで1人自宅出産した記録と日々の子育ての色々を綴ります。

安全な自宅出産をするには

結論から先に。

 

日本には「公益社団法人日本助産師会」という組織があります。

公益社団法人日本助産師会

そこに所属している助産師さんを選ぶといいと思います。

公益社団法人日本助産師会 都道府県助産師会一覧

 

なぜか。

そこが「助産業務ガイドライン」を策定し、「助産師業務」について細かく定めているからです。

特に「助産師が管理できる対象者」として、これまでは「助産師が分娩可能と判断したもの」だったのが、2014年の改定から「助産師、産婦人科医師双方が経膣分娩可能と判断したもの」に変更されました。

その是非はともかく、助産師と医師の両方が「低リスクだから助産院出産でも大丈夫だね」となった場合のみ、自宅や助産院出産可能となります。

 

自宅出産や助産院出産というと医師の手を離れて助産師さんだけにお世話になるかと思われがちですが、決まった週数に嘱託の医師のもとで診察や検査を受けます。その度ごとに助産院、自宅出産で可能かどうか判断されます。

 

昔は逆子を助産師さんが取り上げるケースも少なくなかったようですが、このガイドラインでは逆子の場合、産婦人科医師の管理すべき対象者となっています。(昔は逆子でも経膣分娩可能なケースは病院でも経膣だったようですが、今はほとんど帝王切開になるかと思います。ここにも色々な問題が。。。)

 

つまり、妊娠段階から助産師と医師が協働して関わることでより安心安全なお産を目指していると言えると思います。

 

このガイドラインに沿った業務をされているかどうかが、安全なお産に努めている助産師さんかどうかの判断基準になると思います。

 

補足:ガイドラインがあるとはいえ、杓子定規にこのガイドラインを守らなければ危険!ということもないと思う部分もあります。肌感覚というか現場感覚というか、長年の経験で培われたシックスセンスみたいなのって今、大事にされませんよね。そういう世の中だから仕方ないのかな。