シンガポールで自宅出産と育児のあれこれ

日本で3人(うち2人は水中出産)シンガポールで1人自宅出産した記録と日々の子育ての色々を綴ります。

今日の絵本⑤ きつねのホイティ

 本屋さんは好きでよく行くのですが、最近の絵本売り場では『味わいある絵本』をあまり見かけなくなったように思います。そもそも本屋さん自体が減少しているし、少子化を思えば売り場面積も減っているのだろうし、そもそも他のメディア接触時間を考えると絵本を読む時間も減っているのでしょうね。

それにしてもちょっと安直な絵本ばかりになっているのが残念。そういう絵本を否定するわけではありません。ハンバーガーを食べる日もあれば、おにぎりの日もあって、たまにはコース料理で、といったようなバリエーションの少なさが悲しいなぁと思うのです。

 

ということで、今日はこの本。味わい深い一冊です。

いたずらきつねとおかみさん3人のお話ですが、その舞台はスリランカスリランカの文化も垣間見ることができ、また翻訳が素晴らしく(と言っても原文を読んだわけではないのですが)、読んでいてもテンポがいいです。

ストーリーも小さい子から小学生まで楽しめる内容で、読む対象を選ばないと思います。また独特の絵のタッチも素敵でした。

きつねのホイティ (世界傑作絵本シリーズ)

きつねのホイティ (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

今日の絵本④ ミッフィーのめくるえほん おたんじょうびおめでとう

 ミッフィーのお誕生日を祝うストーリーで、各ページにちょっとしためくる仕掛けがあり、おもちゃ食べ物などのイラストが隠されています。

めくる系の本で心配なのが耐久性ですが、めくる部分は厚紙でくり抜きになっているので(その部分だけ貼り付けているのではない)丈夫です。乱暴に扱えば別ですが、うちでは6年間代わる代わる子どもたちが読んでいますが、全く破れる気配がありません。

ストーリーは簡単でわかりやすく、ページをめくるたびに「次は何が出てくるかな」というワクワク感が持てるので、1〜2さいくらいの子にぴったりです。

ちょっとしたおたんじょうびプレゼントにも最適の一冊だと思います。

 

今日の絵本③ かずとすうじのでんしゃじてん

個人差はあると思いますが、うちの場合2〜3歳になってくると数に興味を持ち始め、適当ながらも「いーち、にーい」ということが多くなってきました。

そこで何かいい本はないかな、と思って探したのがこれ。

かずとすうじの でんしゃ じてん (視覚デザインのえほん)

かずとすうじの でんしゃ じてん (視覚デザインのえほん)

  • 作者: 視覚デザイン研究所,くにすえたくし,はるくゆう,さかいそういちろう
  • 出版社/メーカー: 視覚デザイン研究所
  • 発売日: 2017/02/17
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 

サイズは絵本にしては小ぶりでA4より少し小さいくらいです。

そしてこの本のすごいところが、実際に存在する(していた?)電車、新幹線の車両がイラストとして描かれていることです。

最初はこんな感じで1〜10まで書かれています。

子供がこれを指でなぞっているのを見て、モンテッソーリの砂数字板を思い出しました。また左のイラスト下には大人向けに列車の説明が書かれています。

 

次は11〜100まで数えていくのですが、下に『くじらが1とう』のようなお題があり、探し絵のようにも遊べます。

 

最後は電車にまつわる数字。ここでも車両の説明が細かく書いてありました。

 

全体的にかなりのボリュームなので眺めているだけでも楽しいです。

電車好きの子にはもってこいの絵本だと思います。

 

シンガポール子育て情報② 絵本の購入

シンガポールに来て本の値段が高いことにびっくりしました。

日本語のものはもちろん、それ以外も。ほとんど輸入だから?

子ども向けの本でも、雑貨屋さんにも置いてあるようなペーパーバック的で

装丁がチープ(中身もイマイチ)な物なら安いのですが。

また大人が読む本なら電子書籍でも問題ないのですが、子どもの絵本が電子書籍って、私はうーーん、、、と思ってしまいます。

 

というわけで日本の本を買うときはアマゾンジャパンを利用しています。

何と言っても、送料と手数料が安い!消費税がかからない!

数冊であれば一時帰国の際に手荷物として持って帰って来れば良いのですが、

特に絵本は量が多くなれば重い。

 

そう、本は重いのです。普通に国際宅配便など利用するよりも、アマゾンなら重いのに手数料+送料が安い!

 

配送は配送にかかる日数によってプレミアム(2〜3日)とエコノミー(6〜10日)が選べます。(以下の表はアマゾンジャパンのヘルプより)

 

エコノミーの場合

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プレミアム

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一冊数百円の漫画だと本体に対する手数料割合が高くなりますが、絵本は1000円〜というものが多いのでエコノミーであれば、一冊あたり、本代ー消費税+250円。

消費税を考えると本体価格が3130円を超える場合(3130円の8%は250円)(配送料を無視すれば)手数料を入れても日本で買うより安くなります。

また、漫画や絵本はセット売りのものもあって、(一部例外はあるものの)一セット=商品1点なので、商品ごとにかかる手数料はかなりお得になります。

うちでは子ども向けの図鑑セットを買ったことがありますが、これを日本から手荷物として持ってくるとか宅配便で送るとかは大変です。

 

一つ注意点としては、購入の合計金額が3万円を超えるくらいから(正確にはよくわからないです)輸入関税等の前払いが生じることです。(下記はアマゾンジャパンのヘルプより)

 

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関税等は商品購入の最終確認画面で金額が表示されるので、何も表示がなければ関税等はかからないことになります。また、関税なんて払いたくない、というときは商品を減らして合計金額を少なくすると表示されなくなります。(支払わなくて良い)

 

何度も購入していますが、トラブルなく届いています。

購入に際してはアマゾンの規約を確認してください。

シンガポール子育て情報① 高島屋の授乳室

もうタイトル以上のことは何もないのですが、4階の子供服売り場の隅(おもちゃ売り場とは反対側)に広々として使いやすい授乳室がありました。

 

手前までは男性も入れる大部屋、奥が個室です。

個室の中。ソファーの加え、オムツ替え台、おむつ用のゴミ袋、ゴミ箱もあります。大型のベビーカーでも余裕のスペース。(ここは男性の入室不可)

大部屋の方にはお湯と水のサーバー。

小分けのオムツも売っていました。

 

訪れた、平日午前中と土曜午前中はほぼ誰もいなく、のんびり授乳ができました。

自宅出産をしたいと思ったら③

めでたくパートナーが同意してくれれば良いのですが、反対されたらどうするか。

両親学級でよくあったのは、「いやいや病院で産んでくれ」というパートナーに、どうして自宅出産がいいのか懇々、切々と自分の思いを語りつくし、その熱意に押されて納得してもらった、という話でした。一方で(当然)その場にはいないのですが、同意が得られず病院で産むことにしたという方もいました。

 

産むのは自分(女性)なのだから、どうしても自宅で産みたいという思いがあるなら、ちゃんとその思いをパートナーに伝えて、納得してもらって、希望を叶えることが理想的です。ただ、「自宅出産」ということにこだわりすぎて本当に大事なことを見失ってはいないかと自分に問うことも同じくらい大事です。

 

話が逸れますが「マクロビ離婚」って聞いたことありますか。

主に女性の方がマクロビオティックに(間違った形で)傾倒しすぎて、男性がついていけなくなり(女性はついてこない男性がおかしいとさえ思っている)離婚に至る、という嘘のような本当の話です。

 

離婚の理由が本当に「マクロビ」だけならそんな勿体無いことはないと思います。世界には夫婦で宗教が違うことだってあるのに、「マクロビ」だけでせっかくのパートナーを失うだなんてなんと勿体無い。しかし原因の多くはおそらく「マクロビ」を取り入れることによって表面化した積年の問題であり、それが埋められなくなった、ということにあるのかな、と思います。

 

同じように「自宅出産」をめぐっての話し合いで、不必要にいがみ合う必要はないと思います。確かに自分が産む主体なのだから自分の理想を叶えたい。でも、パートナーは生まれてくる赤ちゃんのお父さんでもあるわけです。どんな場所でもどんな形でも、「赤ちゃんを祝福して迎え入れてあげること」以上に大切なことはありません。パートナーだって赤ちゃんを迎え入れるのに最適の方法を考えているということを忘れてはいけません。「自宅出産でなければ理想の出産にならない」と思っているのだとしたら、その考え方は間違っているし、それがいつか自分の首を絞めることになります。

 

きっと、赤ちゃんを迎え入れるという大事なイベントによってパートナーシップが試されているのだと思います。だとすれば、意見の食い違いはより良いパートナーシップへの試金石です。赤ちゃんを迎え入れることが、本当に大事なことを教えてくれているのだなぁ、とひとり、またひとりと産むたび実感するのでした。

 

助産院ってどうなのよ、というパートナーにオススメの一冊です。

 

分娩台よ、さようなら―あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい

分娩台よ、さようなら―あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい

 

 

(再掲)

 

自宅出産をしたいと思ったら②

自分の決心が固まったら(同時進行ということもあると思いますが)次はパートナーに相談です。

きっとびっくりします。そして大体は反対されるように思います。

 

私がお世話になった助産院で開催された両親学級では、ほとんどの場合、母親が自宅出産に興味を持ったものの、パートナーや祖父母(義理含む)に反対される、というケースでした。病院出産がほとんどの現状で、自宅出産が選択肢にあることさえ気づかないですし、身近な話も聞かないからだと思います。

また知ってはいても、一時期のメディアによる助産院ブーム?の反動で警鐘を鳴らす声が高まっているからかもしれません。

しかし、その反対の理由のほとんどは「なんとなくのイメージ」です。なんか危険そう、病院の方が安全そう、医師に任せた方が良さそう、といった感じで、明確な根拠をもとに反対されたという話は聞きませんでした。

 

反対されてもされなくても、まずは自分が自宅出産したいと思った経緯と助産院についての客観的な情報(安全にお産できる取り決めがされていることなど)を説明します。

そしてお世話になる助産師さんの元へ一緒に行きます。自宅出産をされた方の話を直接聞けるとなお良いと思います。

 

ネットで色々調べてもらうのも良いと思います。ただ、必要以上に自宅出産を素晴らしいものだと非科学的な要素で喧伝したり、必要以上に不安を煽ったりするサイトもあります。そして、心理学では「アンカリング」という現象が説明されていて、人は先に得た情報に判断を歪められてしまいがちです。

ということで勝手にネットで調べてネガティブな情報ばかり先に拾ってしまうより、助産師協会など公的な機関が発信している情報を当たるようにした方が良いと思います。

 

また女性はスピリチュアル系の話に惹かれやすいと思いますが、(赤ちゃんは親を選んでくるとか、お産の方法が育ちに関わるなど、私は肯定も否定もしません)男性は、というより「助産院で大丈夫?」と思っている人からすればそれは二の次、三の次の話でまずはお産が安全に行われるかどうか、ということが最大の関心事です。

まずは懇切丁寧にその点について話し合うのが合意への近道であると思います。

 

ちなみに我が家の場合、私が「自宅出産どうかな?」「いいね!調べよう!」と一緒に決めて迷った、という感じでした。しかし迷った理由はお産の安全性についてだけでしたので、いろいろ調べるうちに解消していきました。